大江春泥

猟奇的な趣味を持つ探偵小説家。
人交わりを一切避け、住居も転々と移り私生活は謎に包まれている。その素顔を見た者もほとんどいない。 「屋根裏の遊戯」や「一枚の切手」「B坂の殺人」など、乱歩は作中で自作を春泥の作品とオーバーラップさせる。

「陰獣」
昭和3年8月増刊〜10月/「新青年」


大河原義明

大河原元公爵は探偵小説の愛好家で素人奇術クラブの会長で顕微鏡と望遠鏡の愛好家。大河原は乱歩を評して「どちらかといえば平凡な男」としている。 大河原邸は港区(旧麻布区)青山高樹町にある。

「化人幻戯」
昭和29年11月、昭和30年1月〜10月/「別冊宝石」「宝石」


大牟田敏清

この物語は白髪鬼の死の間際の誨告というかたちで始まる。 妻に裏切られ、家代々の墓所に生きながら埋葬された大牟田は、そこで海賊朱凌谿の財宝を見つけ、それを元手に妻と姦夫川村への復讐を決意する。

「復讐鬼」
昭和6年4月〜7年4月/「富士」


大野木 隆一

大曽根竜次のこと

「大暗室」
昭和11年12月〜13年6月/「キング」


お勢

肺病やみの夫格太郎を残して、妻のお勢は不倫をはたらく。 格太郎は屋敷で子供達と隠れんぼをするうち、長持ちの中に閉じ込められてしまう。 家に帰ったお勢は、夫の異変に気づき長持ちを開けようとするが、考え直して、また閉じてしまう。 後に長持ちを開くと断末魔の夫の死体と蓋にはオセイの文字が無数にツメで書かれていた。

「お勢登場」
大正15年7月/「大衆文芸」


小山田静子

吾妻橋の船着き場で死体が発見された実業家、小山田六郎の夫人。
美貌の人妻にしてマゾヒスト。
主人公の探偵小説家寒川は、上野の国立博物館の展示室で初めて静子に出会い、その怪しい美しさに震え上がる。 静子は平田一郎や大江春泥などの変態どもの異常な責め苦に苛まれる。

「陰獣」
昭和3年8月増刊〜10月/「新青年」


恩田

恩田は人間豹と呼ばれる獣人。 人間豹はアドバルーンに乗って逃走し、行方不明となって物語は完結する。

「人間豹」
昭和9年5月〜10年5月/「講談倶楽部」